ドクターいざマイル

地方在住の普通のドクターです。蓄財、資産運用、節約、マイル、セミリタイアについてのlife log

がん保険に入る前にがん検診を受けよう 胃カメラと大腸カメラを受けました

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日本人の死因の第一位はがんです。

医学の進歩は目覚ましいですが、依然としてがんでなくなる方は全死亡者の3割を占めています。

 

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年齢が30代半ばくらいになり家族ができた方の多くは、医療保険がん保険の加入を一度は考えた方も多いかと思います。

 

また脳血管疾患や心疾患に比べて、比較的若い健康な方にも発症することがあるということが「がん」という病気の恐ろしいところかと思います。

 

がん保険医療保険のCMに起用されている有名人を見てみるとわかると思いますが、つんくさんや雨上がりの宮迫さんなどの比較的若年のうちにがんを発症し、克服した(と思われる)方が起用されています.

これら保険のターゲットが30-40才といったところだからでしょう。(ある程度の高齢者にこうした保険に入られても、保険屋的においしくない。)

 

こうしたがん保険医療保険のCMをみて、保険への加入を考えるほど健康意識が高く、かつ加入するくらいの金銭的余裕がある方には保険の必要はないと個人的には考えています。

日本には公的医療制度がありますから、そもそもこうした保険に入るくらいの余裕がある方が病気になった時に金銭的に困るということは少ないと思います。

 

そもそもがん保険医療保険「病気になった時の補償」のためにお金を払うわけですが、「病気があるかどうか確かめる、ある場合に早く見つける」ためにお金を払う方がよくないですか?

 

仮に「進行がん」がみつかったとします。その時に・・・

  • がん保険に入っていなかった後悔
  • 検診を受けていなくて早期発見できなかった後悔

どちらが大きいでしょうか?

例えばその「がん」が胃がんや大腸がんのように、早期発見であれば根治が期待できるがんであった場合はどうでしょうか?

 

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男女ともに胃がんと大腸がんになりやすいです。でも、下の図をみると分かりますが、この二つは早期発見できた場合には根治できる可能性が非常に高いです。

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肺がんは近年罹患者数が上昇傾向にありますが、早期発見できた場合でも胃がんや大腸がんに比べると根治できる可能性は低くなります。

 

30-40歳くらいは働き盛りということや子育て世代でもあり、なかなか時間をとって検診を受けたりしにくいかと思います。またまだ若いということもあり、がんにはならないだろうと思っている方も多いでしょう。

 

一方で、こうした年齢でがんになってしまえば、自分や家族には大きな影響を与えてしまいます。入院や手術となれば仕事ができなくなり、金銭的にも大きな負担になりかねません。

 

「がんになったらお金がかかるから、保険に入る」ではなく、普段から蓄財を意識してがんに限らず急な出費に備えること。若いうちから検診を受けて、早期発見に努めることの方が重要と考えること。

 

いくらお金やマイルがあっても、健康でなければ使うことができませんよ!

 

ちなみに胃カメラ、大腸カメラは特に問題なしでした。

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